出演者 | ||||
天璋院(篤子) | 菅野美穂 | 瀧 山 | 浅野ゆう子 | |
ま る | 池脇千鶴 | 和 宮 | 安達祐実 | |
東郷克顕 | 原田龍二 | 徳川家定 | 北村一輝 | |
今岡真之介 | 岡田義徳 | 徳川家茂 | 葛山信吾 | |
葛 岡 | 鷲尾真知子 | 初 島 | 木村多江 | |
吉 野 | 山口香緒里 | 浦 尾 | 久保田磨希 | |
藤 波 | 小松みゆき | 雲 井 | 片桐華子 | |
松 江 | 栗田よう子 | 堀田良庵 | 山田明郷 | |
喜 兵 衛 | 青野敏行 | き く | 紅 萬子 | |
お そ の | 水川あさみ | 生島庄五郎 | 山口馬木也 | |
徳川慶喜 | 山崎銀之丞 | 桐野利秋 | 木下ほうか | |
実 成 院 | 野際陽子 | |||
スペシャルの主な出演者 | ||||
篤 子 | 菅野美穂 | 徳川家定 | 北村一輝 | |
瀧 山 | 浅野ゆう子 | 初 島 | 木村多江 | |
葛 岡 | 鷲尾真知子 | 吉 野 | 山口香緒里 | |
藤 波 | 小松みゆき | 東郷克顕 | 原田龍二 | |
おみさ (実成院) |
野際陽子 | 姉小路 (前総取締) |
とよた真帆 | |
雪江 (御台所お側付) |
星野真里 | 近江 (御台所付) |
鈴木砂羽 | |
徳川家慶 (12代将軍) |
大杉 漣 | お美津 (本寿院) |
佳那晃子 | |
おゆう (のちの瀧山) |
石田未来 | 徳川慶福 (のちの家茂) |
神木隆之介 | |
矢口松之介 (毒味役) |
金子貴俊 | 島津斉彬 (島津藩主) |
本田博太郎 |
各話の放送された日とタイトル | ||
第 1話 | 2003年6月 3日 | 将軍の女たち〜運命の出逢い |
第 2話 | 2003年6月10日 | ねらわれた姫君〜寝所に潜む陰謀 |
第 3話 | 2003年6月17日 | 江戸城燃ゆ!紅蓮の炎に見た奇跡 |
第 4話 | 2003年6月24日 | 将軍死す!牢獄の女たち決断の時 |
第 5話 | 2003年7月 1日 | 京から来た姫君 |
第 6話 | 2003年7月 8日 | 嵐の予感〜あの女が帰ってくる |
第 7話 | 2003年7月15日 | 禁断の恋〜満たされない女たち |
第 8話 | 2003年7月22日 | 束の間の夫婦忍び寄る別離のとき |
第 9話 | 2003年7月29日 | 特別篇・怪談凶事を呼ぶ黒紋付の霊あかずの間に染み付いた女たちの悲しき涙 |
第10話 | 2003年8月 5日 | 上様ご出陣!二度と鳴らない鈴 |
第11話 | 2003年8月19日 | 将軍の女たち〜旅立ちのとき |
明治編 | 2003年9月 2日 | 女たちの新時代〜感動の再会・名場面ふたたび |
スペシャル | 2004年3月26日 | 幕末の女たち |
ドラマ【大奥】について | ||
まさに! 『切っ掛けは〜!フジテレビ!』 |
これは今年(2003年)のフジテレビのキャッチ・フレーズの様ですが、まさに私にとって全てこのドラマが切っ掛けとなりました。 日頃からドラマは殆ど観ず、まして時代劇など縁も無くて、記憶に残るものは以前NHKで放映した大河ドラマの”元禄繚乱”位かも知れません。 今回も全く気には止めていませんでしたが・・・ 只、20年前にも同局で同名タイトルのドラマが制作されたと聞き、岸田今日子さんのあの独特の節回しで「大奥とは・・・」が私の耳にも甦ったのでした。 確かあれは私は観ていなくて、両親が観ていたのだと思います。 不思議ですよね、これ程までに【天璋院】様に惹かれる等と夢にも思わず、只々それだけの懐かしさで観始めたのでした。 当初このコーナーでは各話ごとの感想を書き綴るつもりでしたが、生憎ビデオ録画した物が第二部(和宮編)以降しか無く、肝心の第一部(天璋院編)の頃は録画もしていませんでした。 従って全話に渡っての観直しが出来ない状況に陥っておりますので、今回は大まかに全体的感想に留めたいと思います。 フジテレビのオフィシャルサイトのBBSでもDVDの発売を望む声が多かった様ですが、私も同様に2004/01/21に発売が予定されているDVD(ポニーキャニオン/予価\22,800)されるのを待ち焦がれている一人です。 |
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第一部(第1話〜第4話) 天璋院編 |
ドラマが終了してから早4ヶ月、このコーナーを書き始めてからも2ヶ月余りが経過してしまいました。 決して文章を書くのが嫌いでは無い私も、こと天璋院様の事となると、あれもこれもと思い浮かび果ては胸が一杯になり書き進める事が出来ないのが現状です。 しかしながら今思うと、最初にドラマを観た頃と小説を読み更けた後、そしてこの頃では色々と天璋院様について調べ進めている現在とでは、このドラマについても感じ方が変化している事に気が付いています。 早く書き上げてしまわないと益々書けなくなってしまいますね。 さて、このドラマ【大奥】なのですが、制作の側からフィクションである事を明示しているので物語の内容や設定について、史実や他の小説などと比べてあれこれと言えるものではありませんし、事実この【大奥】を観ていた頃は天璋院様について何も知らない私でした。 このドラマを放送していた当時も、ずっと「ただ面白い」というだけで観続けていました。 この点については当時も今も変わらないところで、大きな感動があるのも最終話である点についても同様です。結局、最終話を観なければ天璋院様についても深く知ろうとしなかったであろうし、その後の宮尾登美子著【天璋院篤姫】にも出逢わなかったかも知れません。 しかしながら最終話だけでドラマが成り立つ訳も無く、前段としてこの第一部もドラマ【大奥】としての重要な部分である事に違いは無さそうです。 と、小説の【天璋院篤姫】を読んでしまうと、どうしてもこうなってしまうのですよね! 皆さんは如何でしょうか。 ドラマの中で大きな比重を占める登場人物中、架空の人物である”まる”と”東郷克顕”なのですが、”まる”の方は【天璋院篤姫】の小説に出て来る”重野”とイメージが重なる気がしてしまいます。 ”まる”も”重野”も天璋院様の良き理解者で、特命なども任される人物ですよね。 この様な人の存在が、江戸城の奥深く大奥という場所に住まわれる天璋院様にとって、どんなに心強い事だったでしょう。 特に”まる”と天璋院様との出逢いは印象的でした。 水汲み中に御台様(天璋院様)と目を合わせてしまった”まる”ですが、あの自然な笑顔の何と良かった事でしょう。そして微笑み返す御台様もとてもいい感じでした。 この目と目での心の通い合いこそが、この物語の全ての始まりでした。 天璋院様が”まる”に対して言った「ここの者達は皆、能面の様な顔をしているが、そなたには心がある」という言葉は一つのキーワードとも思えます。 後に、これと似た様な言葉を今度は将軍・家定公から天璋院様に対して発せられます。 夫である将軍も、妻である御台様も同じ様な境遇であるが為に、人に対して望むものも同じだったのでしょうね。 さて、その夫である将軍・家定公は、果たして「無能で暗愚な将軍」だったのでしょうか。 実際の将軍・家定公については持病持ちで時々発作を伴っていたらしいのですが、実際の状況というものは数少ない記録だけで現代の私達には知り得ない永遠の謎となるのでしょうね。 しかしながら【天璋院篤姫】の方でも触れられていましたが、この将軍・家定公は特別な鋭い嗅覚の様なものを持つ人という点で一致しているのが面白いと思いました。 【大奥】の方では改めて触れられてはいませんでしたが、東郷克顕が江戸城へ初登城した時に将軍の顔をしげしげと見つめてしまい「あっちを向いておれ」と言われてしまいましたよね。そしてその後も死ぬまで、ことある度に”あの薩摩侍”を気にしていました。 これも一種の嗅覚ではなかろうかと思いました。 結局”子宝石”の一幕で明白と言えば明白になってしまうのですが、そんな疑いを持ちながらも天璋院様に惹かれて行く家定公がお気の毒に感じてしまいますよね。 お話しは少し戻して、私の気持ちの中では”まる”が好印象な人物に対して、同じ架空の人物”東郷克顕”は「なんと!女々しいやつ!」という印象は拭えません。 女々しいからこそ最後まで登場の機会がある訳で、通常であれば第一話で終わってしまう人物ですものね! それにしても最終的には、大奥へ潜んで放火迄するとは大胆?というか考え無しというか?呆れた人ですよね。仮に成功したとしても、御台様を連れ出して何処へ逃げようというのでしょう?それこそ捕まれば両名とも死罪は免れず、島津家もお家取り潰しになるでしょう。 ドラマのお話しと言ってしまえばそれまでですが、慶応三年の二の丸の火災は薩摩藩士の放火と聞いたことがあります。この事にヒントを得てドラマの一場面として組み込んだのでしょうか。 ドラマの冒頭部分でもう一つ言いたい事は、薩摩藩主・島津斉彬の人物像です。 明君と言われる人物なのに・・・「あれは無いだろ!」と思わず言いたくなってしまうのは私だけでしょうか。 あれではただの策略家ですよねぇ?元々篤姫の入輿に関しては徳川家よりの要望で「島津家の姫を」との話があって、それがいつしか情勢の変化と共に政略結婚の要素を帯びて来たと聞きます。 このドラマの島津斉彬って性格が暗すぎだとは思いませんか。 |
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さて、こうして御台様と”まる”のお城の暮らしは始まるのですが・・・。 いきなり御台様と老女・瀧山との確執や”まる”虐めが始まるのです。 町人の身分の”まる”が、武家の養女にもならずに町人のまま大奥勤めを始めた事は置いておいたとしても、老中にも匹敵する身分の老女とは言え、所詮は徳川の家臣であり、将軍の御台所とあの様な確執が生まれるものかと疑問に感じます。 雛祭りの時の様なケチな嫌がらせはともかくとして、御台様に対して毒を盛るなど打ち首ものの筈なのに、しかもそれを周囲の者が知っていたなどと信じられない様な設定になっているのも驚きですよね。 この辺は、いくら歴史に疎い私とは言え少し気にもなる所ですが、言い出したら切りが無いのでフィクション・ドラマの設定と言い聞かせながら次へ進みましょう! しかし将軍職というものは辛いものなのですね、「わしの前では皆、人形になる・・・しかし、そなたは面白い」と早くも御台様をお気に入りのご様子で、きっと御台様も将軍・家定公のこの辺の心情を察したのでしょうね。実家から贈られた”子宝石”の一件で悲しみつつも、家定公と”しとね”を共にする時など当初の嫌な表情も徐々に和らぎ気持ちの変化が見られます。 この御台様役(天璋院様役)の菅野美穂さんは、時代劇の主役は初めてと聞きましたが一部のセリフを除けば、なかなかの演技振りと思い再認識してしまいました。そして実在した天璋院様の写真を拝見したのですが(晩年の写真な上に不鮮明で、しかも斜め横からのアングルですが)お顔の輪郭(特にアゴの辺り)は菅野美穂さんに似ている感じに見受けました。 その頃”まる”はと言えば、同僚から僻まれ「大したご出世」と嫌みを言われ、挙げ句は針などを踏まされて散々な目に遭っていました。 こんな目に遭いながらも、御台様の事を心配し慕う”まる”の健気な様子には、「御台様頑張れ!”まる”よ負けるな!」と引き込まれてしまいますよね。 そして遂に”まる”が同僚から毒の事を聞きつけるのですが・・・既に時遅く、御台様は将軍の目の前で毒に、もがき苦しみ始めてしまいます。 あの時、心配のあまりに慌てふためく家定公の様子が印象的でした。 |
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